■網膜症の進み方

網膜症は段階を経て、少しづつ進行していきます。
糖尿病になったら、半年おきに眼科医での検診を受けることを強くお勧めします。

【単純網膜症】
初期段階では、単純網膜症ととばれ毛細血管がこぶのようになって隆起してできる毛細血管瘤や、網膜に出血や白斑(シミ)が見られます。
この段階での出血や白斑は、多くの場合、視力に影響することはなく自覚症状もありませんが、血糖コントロールで自然に治ることもあります。

【前増殖網膜症】
次の段階に進むと、前増殖性網膜症とよばれます。
この時期には、網膜の出血が増え、白斑も増加します。
増殖網膜症の段階です。

【増殖網膜症】
さらに進行すると、増殖網膜症とよばれる段階に入ります。
増殖網膜症では、網膜から新生血管とよばれる破れやすい血管が増殖します。
この段階では、レーザー光凝固術とよばれる治療法を施します。

【硝子体出血】
このようなもろい新生血管は、衝撃や血圧の急激な上昇で破れて出血することがあり、破れて流れ出た血液が硝子体の中の光の伝わりをさえぎってしまいます。
このあたりの段階では、飛蚊症(ひぶんしょう)とよばれる目の前に黒い点が見える症状や、黒や赤のベールが視界をさえぎるような症状が現れます。
この段階の治療法は、硝子体手術になります。

【網膜剥離】
この新生血管は、そのまわりに繊維状の増殖組織を形成し、これをきっかけに網膜はく離が起こると言われています。
出血によってできた増殖膜が、網膜を引き剥がします。
こうなると治療は非常に困難になります。

【失明】
黄斑部の網膜がはがれると失明します。